BodyChanceヨガ ダイレクターMichikoより
みなさんは、ヨガの基本の立ポーズ(山のポーズ、タダーサナ)は、どんな風にはじめますか?
よく耳にするのは、以下のような指導(インストラクション)です。
- 「顎を引く」
- 「おしりを引っ込める。おしりの穴を下に向ける」
- 「肩を後ろに引く。」
- 「背中はまっすぐにする」
- 「首は長く伸ばす」
- 「お腹に力を軽く入れる」
- 「足の指を開く。大地を踏みしめる。」
これは、いわゆる「気を付け!」するときの動作となります。
でも、この「気を付け!」は、ヨガの動きに役にたっているのでしょうか?
それでは、実際に「戦士のポーズ」を行って確認してみてください。
A)準備の「気を付けポーズ」をしてから戦士のポーズをした場合、
と
B)何も準備をしないで戦士のポーズをした場合
とを
比較してみるとどうでしょうか?
ほとんどの人がB)何も準備をしないで始めた場合の方が、
足の開きがよく、全体のつながりがよくなるはずです。
これは「戦士のポーズ」に限らず、例えば太陽礼拝のようなフローで試してみても同じことがおこります。
「気を付け」をしない方が、腕が上がりやすいことでしょう。
では、こんなことが起こるのか?!
それには、いくつかの理由があります。
「気を付け!」で背中を緊張させることが、ヨガの動きの邪魔をする
実は、ポーズを始めるときには、その前に力を入れて、筋肉(例えば僧帽筋や広背筋、大殿筋など)をすでに起動させていることは、ヨガの動きの邪魔になります。
余計な力を入れずにスタートする方が、必要な全身の筋肉が無駄なく使われるのです。
また、そもそも「気を付け!」で脊椎をまっすぐにしようとする動き自体が、脊椎の自然なカーブの動き、全身の機動性を阻害するような緊張となってしまいます。
このようなカラダの構造や形の誤解は沢山あって、多くのヨギー達の体にも影響しています。
多くのヨギー達が間違ったカラダの動きを信じたまま、「きっとこの痛みは、ヨガを続けて上手になれば、いつか消える!」と信じて、毎日、鍛練を続けています。
残念なのは、誤解を抱えたままヨガを続けると、怪我につながる可能性が高いことです。
BodyChance ヨガでは、この動きの誤解による怪我や事故を避け、より自然な動きを身につけることができます。
どんな流派のヨガをする人でも身体の使い方は、大切です。
そして、学んでいくと、指導者の皆さんが、指導力を高め、より生徒さんと自分がやりたいことを実現できることにも役立ちます。
カラダの癖から考え方、生き方をも変える、大きな学びの機会になることでしょう。
沢山の生徒さんに喜ばれる本物のスキルを身に着け、生徒さんが待ち焦がれる指導者になりませんか。
一人でも多くの人が、長く本当の自分にあったヨガを楽しめるよう、皆さんと一緒に学んでいきたいと、心から願っています。
BodyChance ヨガ ダイレクター 楠道子